沖縄3日目。
雨ときどき大雨。バルコニーもびっちゃびちゃ。
4度目の沖縄本島となると、もはや王道の観光地から外れていきます。
だけど沖縄での観光って大抵の場合、美ら海水族館どまりじゃないですか?
そのもっと北側、いわゆる「やんばるエリア」はどんな感じなのか
ずっと気になってたんですよね。
というわけで旅行記的には地味だけど、自分たちにとっては
今回一番のハイライトとなる、北部ぐるり一周の1日です。
もくじ
おおよそのルート
この日は恩納村を起点に、西海岸側から北上して沖縄本島最北端にタッチ、
東海岸側から南下して恩納村に戻る、ほとんどドライブな一日です。
北部は高速道路はありませんので、ず~っと下道です。
(高速あっても下道だけどね)
和朝食でスタート
まだ日も昇らぬ朝6時30分。
朝食スタートと同時に会場へ。
宿泊した モントレ沖縄 の朝食は「和食」「ビュッフェ」を選べます。
この日は「和食」をチョイス。
すでに胃が疲れていたので、ご飯をおかゆにしてもらいました。
絶品!美ら海水族館の行き帰りにもおすすめ「山原そば」
9時過ぎにホテルを出発。
最初に向かったのは、美ら海水族館へも行ける道すがらにある
山原そば(やんばるそば)です。
人気のお店なので、けっこう混みます。
朝ごはんがまだお腹に残っていたので「小」をチョイス。
↑ 三枚肉そば(小)550円
↑ ソーキそば(小)650円
どちらのお肉も、しっかりした噛み応えのあるお肉。
ほろほろ崩れる柔らかいタイプではないのですが
これまた甘辛さがしみてて、い~いお味。
スープも麺も、美味しかった!
うん。今まで食べたソーキそばのなかで一番好き。
11時開店なので1回転目で入店しようと、10:30過ぎに到着。
目論見どおり、すんなり入れましたが、
食べ終わって出る頃には20人は並んでいました。
北部唯一の世界遺産 今帰仁城跡
「城跡って、城の跡でしょ? 城はないんだよね・・・」
と今までスルーしてきた今帰仁城跡。
最近は、歳とともに思考が変わってきたようで
「歴史を感じる場所も面白いかもね」とついに訪問です。
しかーし!
このとき、雨のピーク。
ホテルの部屋から持ってきた傘が
壊れそうになるほどの風と横殴りの雨。
霧の向こうにかすかに見える、青い海・・・
本来なら見えるであろう絶景は、見えませんでした。
でも、石垣は思ってたより規模が大きくて立派!
古宇利大橋を通過
古宇利島は過去2回ほど行ったので、今回はスルーの予定だったけど
すぐ近くを通ったので、橋だけとおることに。
前を走るレンタカーが運転しながら写真を撮ろうとしていて
ふらふら運転。タイヤを縁石にこすってて、恐怖。
こんな車には、近づいてはならぬ。くわばらくわばら。
「夏の方が綺麗だったね」と、テキトーに眺めて
古宇利島の入り口でくるりと引き返し、最北端へ向けて北上します。
ついに来た!沖縄本島最北端 辺戸岬(へどみさき)
周りの山や木々が、南国から本州っぽい雰囲気に変わるのを感じつつ
古宇利大橋から北に向かって走ること1時間30分。
とうとう最北端の辺戸岬到着!
南と違って、海は濃紺。天気のせいだけじゃないね。
ちっちゃい万座毛みたい(笑)↑
本島最北にして沖縄初の共同店「奥共同店」
辺戸岬から車で10分ほどで到着する沖縄最北端の集落「奥」。
まぎれもなく、やんばる地区の「奥」にあります。そのまんまだよ。
本島北部ではちょくちょく見かける共同店(共同売店)は
食料品や日用品を売っている、いわばスーパーですが
民間の会社が運営しているわけではありません。
生活の利便性向上のために集落の人々の出資で運営し、
地域の方が交代で店番している、まさに「共同店」なのです。
ここは沖縄最初の共同店で、その歴史は100年以上なのだとか。
すごいじゃないか。
ガソリンスタンドもあるよ。
奥集落は、お茶が名物。お土産に買って帰りました。
まさかここで、丸森町のお米に出会うとは。
掲示板には、求人も。
「男の子用。ご自由にどうぞ」助け合いながらの生活だよね。
自然は豊かだけど、やっぱり買物に関しては不便なんだろうな~。
店内には、本の貸し出しなんかもあって
地域の人の寄り合い所としても機能しているのでしょう。
東海岸沿いを南下
この先は、東海岸にそって南下しつつ走る。ひた走る。
景色的には、宮城で言うなら「村田」の山の中を走っている気分です。
たまにある”動物注意”の標識が、
ヤンバルクイナという天然記念物の鳥であること以外、
「なんか見慣れた景色だよね~」なんて話しをしていました。
よ~くみると、生えている植物はちがうんですけどね。
ちなみに、沖縄のテレビを見ていると
「ヤンバルクイナが車に轢かれて死亡」というのを
トップニュースで見ることもあります。
特にGWの時期は、クイナの活動が活性化するうえ
車の往来が増えるので、轢かれてしまうようです。
車が来ても、やつは飛べません。スタコラ歩いて逃げるしかないのです。
やんばる地区では貴重なクイナさん↑のためにも、スピードは控えめに。
キングタコス金城本店
キングタコス金城本店は、タコライス発祥のお店。
ここまで、遠かった!
辺戸岬・奥集落のあたりから、車で2時間。
17時になっていました。
その間、特に寄るところもなくて、だたひたすら走ってきたけど
正直こんなに時間がかかると思ってなかった。
11時のやんばるそば以来、お菓子しか食べてなかったので
空腹もはなはだしい。
だからって、ここでタコライスを2個も頼んだら、えらいことになるよ。
どん。すんごいボリューム!あめりかーん!
これ、一人前? ふた、閉まらないよ。
というか、閉める気ない と言わんばかりに具が溢れています。
ここのお店は「タコライス」だと肉しか乗っていません。
写真の 野菜&チーズのタコライス(600円)を
2人で1個食べるのがおススメです!
味はばっちり!美味しかったですよ~。
沖縄本島 北部の感想
沖縄本島って、特に南側はイメージよりコンパクトで
「あれ? もう目的地に着いたんだ」ってことが多かった。
だけど北側は、ぜんぜん違う。
仕事でいつも長めの運転をする夫でも
「なんかすごく遠く感じる」というほど。
「沖縄本島は、思っているよりずっと長い」
という結論が得られたのが、この日の収穫。
そういえば、南の斎場御嶽のガイドさんが言っていました。
「本島でも南と北は全然違う。石も土も、植物も景色も違う」と。
そうなんです。
斎場御嶽がある南の方は、白くて柔らかい琉球石灰岩が多い。
加工もしやすいから、切り出して石垣なども綺麗に積んである。
一方、北は硬い石。荒々しく切り立った岩山も多い。
加工することもままならないので、今帰仁城の石垣も
石の形をそのまま利用して積んだものだった。
そして、南では見ることのない豊かな森林。
“やんばるくいな”は、道中に出会うことはなかったけど
「いるだろうな」と思わせる、手付かずの自然を感じました。
同じ本島でも、自然の幅がすご~く広い。
トレッキングや、野鳥・星空観察、キャンプなど、
気候がよい時期に、自然と戯れるのがやんばる地区の楽しみ方なのかな。
「青い海」「青い空」だけじゃない、沖縄の新たな一面を見れた1日でした。
これにて『沖縄本島は(車で)一周達成!!』